しあわせ いのりまち 第三回町民集会 〜ちょっと早めのまちの夏祭り in 東京〜

行ってきました。


エモかったので書く。
でもエモくなった箇所がちょっと気持ち悪いので気持ち悪くならないように努める。



物販で頑張るのが面倒だったので開演の30分前に品川に着いた。
暑い。
入場待機列に並んでたら物販の様子がチラッと見えて、
意外と残ってたけど今から列抜けて物販スペースに行くのも面倒だったので諦めた。
そういうところなんだよな。

本人確認をして入場して着席した。
C列の下手側。
ステラボールは横に広いので心配してたけどステージからギリギリはみ出ない程度でセーフだった。
大阪のときは1階席の後ろから数えて数列みたいなところだったので、
思えば最近水瀬いのりを近くで観てないなとしんみりしてしまうのだ。
開演まで本を読んでたらどうも隅っこのスペースでペンライトだけ売ってるっぽかった。
でもそのペンライトを使うのはファンっぽくて嫌なんだよな…みたいなメンタリティで買えなかった。
そういうところだなー。

開演。
司会のちゃんこ氏が前説で登場。
客の「町長」の呼び込みきっかけで水瀬さんが出てくる。
町長って呼べるのなんか好きなんですよ。非政治的で。
肩にかける形で上まで繋がってる青っぽいロングスカートに白いレースのシャツ、だったと思う。
シャツは肩が出ない程度に袖の無い感じだった。
好きな声優の腕の付け根。

まずは軽くトーク
大阪では無かった気がする。記憶が微妙。
トピックとしてはプリキュアの話と水泳の話。
プリキュアはリアルタイムで観てねって言ってたのでまず録画崩すところからだね。
水泳の話良かった。
「水着って言ってもみんなが想像するようなやつじゃないよ?!」良かった。
「ゴーグル」が出てこなくて「あのコガネムシ色のやつ……グーグル?」って言うの良かった。
2時間で300m泳いだって嬉しそうに話すの微笑ましいし、
水瀬さんマジで水泳キャップとゴーグル似合いそうだよね…って思う。

コーナー。
『出張 まちの美術館』
正解を知らない絵描き歌に合わせて絵を描くコーナー。
この際絵イジりにどうこう言うのもダサいけど公約数って感じだね。
水瀬さんも企画趣旨をある程度分かってる然と上手くオモシロに持っていってた印象だった。
ちゃんこが多分こう誘導してオモシロにしたいんだろうなって感じが見え見えで作家だなーと思った。
作家は作家のオモシロを舞台で成立させたいしね。

『まちの支持率リサーチ会』
水瀬さんのできなさそうなアクションに対し客に拍手でできるかできないかを仰ぎ、実際にやってみるコーナー。
支持率調査はシナリオが成立するための建前みたいなもんで、水瀬さんに無茶振りするという趣旨。
ちょっとお題全部は覚えてないんだけど、
バレーのレシーブ、ラジオ体操、早口言葉、ランニングマン、とかだったと思う。
途中になんだったかちょっと恋ダンスをするくだりがあって笑顔になった。
2017年も6月に笑顔で恋ダンスやり始めるのめっちゃ良い。
パワポが用意されてないってくだりがあって場繋ぎでカメラに抜かれる水瀬さんが良かった。
カメラアピールしてる姿はそっか…度が高いんですよ。

『まちの射的大会』
水瀬さんがコルク銃で立板を撃って、板の裏には景品か罰ゲームが書いてある感じのコーナー。
景品はいいとして引いた罰ゲームの内容は、
動物モノマネ、自己流盆踊り、秘蔵写真公開だった。少なめ。
動物モノマネはヒヨコをチョイスしてぴよぴよ言ってスベってて良かった。
盆踊りも普通に盆踊りっぽい仕草をしてて罰ゲーム考えるセンス無いなと思ったけど恥ずかしそうで良かった。
秘蔵写真、大阪と同じ生後数ヶ月頃の写真で、撮ってるタイミングや画角がちょっと違う程度のもので、
今とぜんぜん違って顔がぷっくりしてることを本人が強調してるのが印象的だった。
「それからなぜか空気が抜けるみたいに(顔が)しぼんで二重になった」って認識はそっかってなるね。
それはそれとして声優の乳飲み子時代の写真ってそんな興味無くない?

ライブコーナーの準備のための転換。
繋ぎで『春空』MVのメイキングとアルバムのジャケットのメイキング映像が入る。
新鮮な感動としてはMVの中の俯瞰で回ってスカートがフワッとなる綺麗なところを横から見れた。
あとアルバム初回限定盤のジャケットで本人の周りに浮いてる黄色い花はあれ撮る時点で浮かせてるんだな。

ライブコーナー。
1曲目『春空』
特に感想を書く機会も無かったけど良い曲なんですよ。
自分のペースでいいから新たな季節を感じちゃっていいんですか?ってなるよね。
この曲に限らずサビの歌い上げるところや落ちサビなんかで水瀬さん抽象的になるんですよ。
客席とも違う遠方を見つめてフッと胸に手をあてるみたいな仕草。
まあなんかそういう芝居じみてる─本人が芝居と思っているかに関わらず─ところ良いよね。

2曲目『夏の約束』
好きな曲なのでペンライトを振ったりした。
サビ前のパンパンパパパンをクラップするの楽しいんですよ。
歌いながら笑顔で上手下手に歩いてきてくれるだけなんだけどそれも(席が良いから)良かった。
乙女ゲーの主題歌って要素もいい味出してると思う。

3曲目『Lucky Clover』
アルバムから1曲。
いのりまちのロゴにクローバーが入ってたことに後で気づいたからいのりまちっぽい曲ってことで、
みたいなことを大阪の時に言ってた気がする。
正直アルバムの中では印象薄かったんだけど良い曲ですね。
僕がクローバーと聞いて思い出す曲はクローバーかくめーしょんです。

4曲目『星屑のコントレイル』
アルバムからもう1曲。かっこいい曲だね。
隣の人がイントロが流れだした瞬間嬉しそうにウルトラオレンジ折ってて楽しんでる人だ…と思った。
これを歌い終わってのMCでの話になるんだけど、
やっぱラジオに送られてくるアルバムの感想メールでもこの曲が一番人気だそうで、
「みんなやっぱこういう騒げる曲好きなんですね〜」と言ってたのが印象深い。
かっこいい曲を歌う時の水瀬さん、上を見上げてると思ったらバッと斜め下に顔を向ける、みたいな振りでカッコよさを演出してることが多いなという気づきがあった。
気づいたらそれを多用してる姿にちょっとクスッときた。
その後のMCで、
「まだかっこいい曲をかっこよく歌うことに慣れてなくて。自分なりにかっこよくしてるつもりだけどできてます?」って言っててちょっと反省した。
多分そういう表現を肯定するのは芝居を肯定するのと同じなんだと思うし肯定していきたい。

MC。さっき歌った曲の話や新曲の話。
5曲目『アイマイモコ
新曲。
曲振りのときに「恋する女の子の曲なのでそれっぽい表情するけど笑わないでね」と言ってた。
大阪で思ったのがすごいガーリーな表情や振りをして笑顔になれるんですよ。
それと比べると今回は振りが少なくなってて残念だった。興の乗り方なのかな。
サビの終わりにめちゃくちゃ高音の部分があって、そんなとこ出る?いや普通に出てるな…と舌を巻くんですよ。

6曲目『innocent flower』
エモかったのはここです。
例えば武道館の最奥で好きな声優を観たり過去と今を比べた発言があるとそっか…ってなるのが僕なんだけど、
その類でふとちゃんと歌詞の内容が頭に入ってきてそれが水瀬いのりに符合したときにそっか…ってなるんですよ。
その意味で曲の1番は歌詞の内容まではきちんと頭に入ってきてなくて。
こういうのって「歌詞を反芻するぞ!」ってなるんじゃなくて不意を突くんだけど、
不意に2番のAメロから頭に入ってきて。

急ぐ誰かにとっては振り向かれもしない小さな花も
いつか立ち止まる人が来ることを信じて微笑みを絶やさずにいる

って歌詞なんだけどこの「小さな花」が水瀬いのりのことなのは共通認識じゃないですか。
仮に共通じゃなくても自分の解釈としてはそうで。
で、「振り向かれもしない小さな花」がまだ売れてない頃の水瀬いのりを想起させて、
「微笑みを絶やさずにいる」は自己研鑽なんですよ。
そんな自分勝手な符合をしてて2番のサビにいくと

風に歌を乗せて白い花びら
ありがとうの言葉の代わりにね

ってなって。
「風に歌を乗せて」は直接的に今目の前で歌ってる水瀬いのりと一致してしまって、
それが「ありがとうの言葉の代わりにね」って言ってるのでそうだよね…となった。
2013年から水瀬いのりを見ているのに2016年くらいになって「自分の好きな声優はもしかして大人気声優なのでは?」と気づいたんですよ。
だから2013年の水瀬いのりを想起していたらガッと2017年の目の前の水瀬いのりに戻されて、
その水瀬いのりが「ありがとう」と言ってるのが死ぬほどエモくなっちゃって。
これ多分誰が読んでも「2013年から応援してるぞ」という誇示をしたい人っぽくなってるよね。
否定しても避けられないから仕方ない。
で、エモくなってたところで大サビに入り、

君のため咲いたよ白い花びら
ありがとうの言葉の代わりにね

と来るので一瞬嗚咽が出そうになった。
なんか自分の過去のブログを見返すと病んでるなー!って時もあるけど、
こういうこともあるのでまだファンを続けられそうだなと思った。
でも歌詞に「いのり」って露骨に入ってるのちょっと恥ずかしくない?という姿勢は崩さずにいきたい。

司会も出てきて改めて挨拶をして終演。
「普段のイベントだとあんまり自分の意見を言えなくて、みんなも『いのりんもっと喋ってー』と思ってるかもしれないけど」ということを言っていた。
けれどこの場は自分一人しか壇上におらずファンしかいないので自分の意見が大いに言える、と続く。
割と声優がたくさんいるイベントでの水瀬さんの佇まいも好きなのであんまりそう思うことはなくて新鮮だった。

余韻も冷めやらぬ終演後はダッシュで九段下まで行ってロクアカのフィナーレイベントを観た。


総括としては独りよがりにエモくなったという話なのだ。
第2回町民集会がそんな還元ある?ってくらい良いファンイベントだったので、
大阪を経たあとはまあ規模が大きくなればそうなるよな、くらいの感想だったけど、
全く同じセットリストで東京昼を観てこうなるのがちょっと不思議だった。
不思議だったので今までエモくなったイベントをいろいろ思い出してラインナップしていくと、
普通に座席と相関があってそうだねってなった。
やっぱ声優は前の方で観たほうがいいってことなんだろうな。